花輪拓実|三世代における庭の引継ぎと今後について
山形県出身
渡部桂ゼミ
本研究は祖父母の庭の管理の引き継ぎがきっかけである。ここで、家を建てた祖父母世代を「親世代」、娘夫婦を「子世代」、孫世代を「孫世代」と定義する。実際「親世代」で造った庭は、祖父母が高齢になり管理が難しい状況であり祖父母の娘に管理を任せるも、娘の都合もあり十分に管理することができない状況である。この状況が続けば、壊される可能性が高いのではないか。よって、現在の庭の良さを引き継ぎつつ継ぎ手の要望を取り込んだ庭の変化が求められているのではないか。
筆者の祖父母の庭の状況のみならず他の家庭の庭の状況から「庭がある家庭では、庭の引き継ぎ問題がある」と仮定し、本研究では引き継ぐ「子世代」「孫世代」が「その庭を管理したいと思える庭とはどのような庭か(機能など)」また、引き継ぐ際に「誰の意見を参考にすればよいのか」を思考し、「庭の在り方」を考察することが目的である。本研究を2つの軸で考える。1つ目は「個人宅の庭の引き継ぎ」、2つ目は「近隣の庭もしくは、地域の庭の共通のシンボルとなる庭を考える」である。考え方としては、まずは「個の庭」に焦点をあて、そこから「個の庭」の集まり、つまり「地域の庭」とおおきく捉え、その「共通のシンボルとなる庭を考える」ということである。
1つ目の軸の「個人宅の庭の引き継ぎ」であるが、「親世代」から「子世代」、「子世代」から「孫世代」へと引き継ぎが無理なくできるようになるのではないか。
調査、まとめから現代のニーズに合わせた庭を模索し、庭についての新たなデザインを提案する。個人宅から得られたデータを基に「タイプ別判断チャート」を作成する。このチャートを使用し、庭を引き継ぐことになった世代(人)が、その庭を無理なく管理できるようになることが、最大の目的である。
2つ目の軸の「地域や近隣同士で庭の共通のシンボルとなる庭を考える」では、シンボルとなる庭を考え、庭の管理のモチベーションを高めあうことが目的である。1つ目の軸である「個の庭」で庭の管理ができれば問題ないが限界があると考える。よって「個」の集合の「近隣」や「地域」で庭について考えることができないか。具体的には、共通のテーマを持った庭を造るとことを考え、地域で管理する庭を計画する。
世代を超えた庭の継承の在り方検討を縦軸に、その庭の地域的価値を横軸に位置づけ、家庭と地域の2つの価値観から庭を継承する方法の提案とする。
1.プレゼンボード
2.プレゼンボード