曽我美月|埼玉県吉見町吉見百穴と地下軍需地下工場跡についての小学生に対する教育普及 -立体模型を活用した模擬授業をとおして-
埼玉県出身
宮本晶朗ゼミ
埼玉県吉見町には6~7世紀に造られた群集墳である吉見百穴がある。(図1)群集墳とは前方後円墳などの大きい古墳ではなく小さい古墳が密集して築かれている。そこに昭和時代に地下軍需工場がつくられた。(図2)そのため、同じ場所違う時代のものが重なっている。
吉見百穴と地下軍需工場跡は中に入って見学することが出来たが、2016年に地下軍需工場跡で落石があったため、こちらのみ立入禁止となっている。
そうした中でも吉見百穴と地下軍需工場跡を知ってもらうために、吉見町内の小学校を対象に模擬授業を実施した。
実施にあたり模擬授業全体の計画として学習指導案の作成、それを参考に模擬授業の中で全体に使用するパワーポイントのスライド作成、立体模型の制作、配布資料の作成を行なった。また模擬授業後にアンケート調査を行うため、アンケートを作成した。学習指導案とは、実際に小中学校や保育園、高校、そして大学の教育課程の際に作成される授業計画となっている。授業を導入、主活用、まとめという形に分けられており、その形式に則り授業計画を行った。立体模型では教卓ほどの大きさに設定し制作した(図3)上下で分解できるようになっており、分解前では百穴と地下軍需工場の入り口が見え、上下に分解することで地下軍需工場跡の内部を確認できるような構造のものを制作した。
模擬授業では、対象についての概要をスレイドでの説明、そして制作した立体模型や配布資料を活用し、より小学生が吉見百穴と地下軍需工場後の理解や地域文化財について興味を持つきっかけになる模擬授業の取り組みを考えた。
研究結果では、アンケート調査や模擬授業後に小学校の担当教諭からいただいた講評、模擬授業で自分が感じた印象などについて研究結果判定要素とした。
考察では研究結果から、アンケート調査ではアンケート項目にある複数回答での模擬授業で活用した教材として最も面白かったものとして立体模型の割合が大きかった点から、生徒が立体模型に対して興味深く、印象的に感じてくれたことがわかった。そのため、授業の中で立体模型を使用することは有用と考える。
また今回の模擬授業では立体模型を活用したが、より吉見百穴と地下軍需工場跡を想像しやすいように匂いや温度を取り入れた4Dの要素がある企画も検討していきたい。
1. 吉見百穴全体画像
2. 地下軍需工場跡画像
3. 制作した立体模型